パタロウのブログ

公開 : 2020/07/18 : 2021/04/09

TYGON(タイゴン)のクリアフルードホースを使ってみた-フルードタンクを低く再調整!ハンドル周りのカスタム

先日ハンドルバー交換も完了し、大体満足してましたが、しばらくしたらフルードタンクが高くて気になっていた事を思い出してしまい。。。
なんかこのままでも使えるんだけど、ほっといたらまた気になっちゃうんだろうなぁ。。。
と、歯がゆい思いをする自分が簡単に予想できたため、面倒だけど再調整することに。

フルードタンクの位置が高いのはフルードホースの太さのせい

マスターを交換した時に強制的にフルードタンクも交換となったため、メッシュホースに見える太めのフルードホースを使っていました。
購入前はディスプレイで見る限りはカッコ良かったのですが、購入後、通常のホースより倍くらい太いため、曲げるのが難しい事に気が付き。。。
無理して曲げてしまうとマスター側のフルード取り出し口に負荷がかかり、漏れの原因になりかるのでいくらカッコよさのためでもそれは無理だなと…

せっかくなのでMOTOGP御用達のクリアホースを使ってみる事に

どうせフルード抜いてホースを交換することになるので、せっかくだから気になっていたクリアフルードホースにして見ることに。
なんかクリアホースってMOTOGPをはじめレース車両によく使われていますよね。
今回の整備というかカスタムですが、
塗装を剥がすブレーキフルードの扱いは面倒なものの、交換くらいなら簡単にできるだろうとタカを括って痛い目にみました笑
今回の内容は、実用性や見た目の変化はわずかしかないというかなりマニアックな内容となっております(゚ω゚)

必要なものはこちら

  • クリアフルードホース(長さ100mm×2本)
  • ホースバンド(直径9mm)
  • ブレーキフルード
  • マスターとタンクをとめるステー
  • ハサミ
  • ウエス
  • 各種基本工具

わかり辛かったホースとバンドのサイズ表記

用意したクリアフルードホースはTYGON(タイゴン)のもの。
対応するメーカーにあわせて2種類のサイズがあります。

TYGONのクリアホースの内径

  • ブレンボ・ゲイルスピード用 6.4mm
  • NISSIN系用 8.0mm

この数字は内径表記なんですよね。
なので外径は+2mm強になり、実際に図ると9.1mmくらいでした。

じゃあホースバンドのサイズは?9mmって表記のものでいいの??
わかりにくかったのは、ホースバンドに表記されているサイズ。
ネットで購入をしたかった私はサイズ選びで混乱していました。
これが単純に「ホースバンド内径」なのか、あるいは「対応するホースの外径」なのか?たとえば9mmがホースバンドの内径なら、外径9mmのホースは締め付けられないですよね。

当初バンドの内径だと思っていた私は、きつめに締めようとして7mmのを購入。
だって漏れるの嫌だもの。。
しかし、小さすぎてホースにとおらず撃沈(笑)

しかもよく考えてみたら、タンクやマスターの取り出し口に挟んだ状態のホースを挟むわけで、そうするとホースの外径は9mm以上にはなるはず。。。。
う、うーん、、、い、いったい何サイズを買えばいいんだ!!?

結果からして、ホースバンドに表記されているのは「対応するホースの外径」なんですよね。
シンプルに、ホースの外径が9mmであれば、9mmサイズのホースバンドを購入しろよと。
今回の整備でこの組み合わせで上手くいったようなので、程よく締まってくれているということなんでしょう。
色々なことを考えすぎてはまってしまいました。。。

実際にホースバンドの内径を測ってみました

  • 9Φ(9mm)の内径は8.5mm
  • 10Φ(10mm)の内径は9.5mm

こんな結果でした。
やっぱり締め付けが効くようになってますね。

こんなことなら素直にバイク屋に行って聞けばよかった(笑)
ネット通販は便利ですが、こういった場合に迷ってしまいますね。

また、なんか一説ではフルードホースならあまり締め付けの必要はないとも。。。。結局よくわからないんですが。。
でもレース車両とかはワイヤーとタイラップでダブルでしっかり締めたりもするそう。
この辺りは性格によるんでしょうかね。。。?

なぜわざわざ値段の高いTYGONのを使うのか?

選んだTYGONのクリアホースって、100mmの1本で1,000円します。
よーく考えるとめちゃ高いよなぁ…(*´Д`*)
一般的な透明なホースであればホームセンターとかで長さ売りしていてかなり安く手に入れることができます。今回のフルード交換でつかっているピンクのホースがそれ。
ただ、こういったホースは長期的につかうと、フルードが滲んできてしまうそうなんです。ライコランドさんのホームページにはこうあります。

主としてグリコール系の液体(シリコーン系も一部あり)に耐薬品性が優れたホースなので、一般的なクリアホース(耐油)系を使用するとフルードが「汗をかいたように、にじみ漏れる」事から防ぐ事ができます。
更にホースそのものも高品質なホースなので、収縮や硬化も起きにくい仕様なので安心して使えます。このTYGONホースは耐薬品性に優れた、透明フレキシブルチューブです。酸、塩基、ケトン、塩類およびアルコールなどの影響をほとんど受けず、バッテリー液の充填などにもご利用いただけます。

出典:ライコランド埼玉店 Zコーナーのブログ

滲んでくるのはさすがに勘弁。。。:(;゙゚’ω゚’):
高価でもTYGONのを選ぶには理由がありました。
レース車両でクリアホースを使うのは、エア抜きの時に気泡が残っていないかわかりやすいからなんだそうですね。
また、レース車両につかっているのは一般的なクリアホースとのことですが、レース毎にフルード交換をするので耐久性を考えなくても良いらしい、とも聞いたことがあります。

フルードタンクを低くする調整作業開始

まずはフルードタンクからフルード液を抜きます。
今回、フルードホースの交換なので、フルード液は全て抜く必要がありません。
全部抜いてしまうと、フルード通しの作業がかなり面倒なので、時間がかかってしまいます。

塗装を剥がすフルード液から守るためウエスをまいておきます。
量が多いので、ウエスに染み込ませて一気に抜くのがオススメ。

その後残ったフルード液はブリーザーから抜きます。
RCSマスターにはブリーザーがついているのでここから抜きますが、ないモデルは普通にキャリパー側から抜きます。
抜く量はほんの少しでOKです。
レバーを握ってからブリーザーを緩めると液が流れてくれます。
どれくらいやったかな。。。
レンチで緩めてすぐ閉めてを1、2回くらいだったと思います。
液が通るホースを見ていると、空気の気泡がブリブリ〜っと出てきていたので空になったっぽい印象がありました。
ちなみに作業中に漏れると嫌なのでブリーザーは締めておいた方がよさげ。

これでホース内も抜けたはず。。。
恐る恐るホースをマスターから抜いてみましたが、
飛び散ることもなく無事抜けました。

やっぱりタンクがないとスッキリ感めちゃあるな〜。

タンクが取れたのでフルードホースを交換します。
まずは用意していたクリアフルードホースの長さ調整のため仮組です。

タンクの位置を確認していきながら、どれくらいの長さにすべきか目星をつけます。
この作業は地味に時間かかりました。。。

おおよそ目安がついたらハサミでカットしてみます。
ビビリですので慎重になり長めになってしまいました、、、
取り付け位置として具体的には以下の点に注意しました。

  • 左右上下で水平になること
  • 曲げがきつくてホースが凹まないこと
  • 見栄えのため中央に寄りすぎないこと

なかなか思うようにいかないですが、
仕上がりのためには妥協はできないぜ、、、(TOT;

2回目のカット。かなり短くなりました。
これでとりあえず位置はいい感じ。

前回の位置と比べると、2-3cmは低くできたっぽいです^^
位置が決まればあとはステーを調整します。
調整後の位置に対してステーが長めだったので
距離を稼ぐために留める場所を手前側から奥側に変更することに決定。

この作業が一番しんどかったかも。。。
プライヤーでブン曲げます。
曲げるのはいいとして、どう曲げるかを決めなければなりません。
少しづつ様子を見ながら曲げていきます。
ステーの塗装が剥げないようにウエスは噛ませておいた方が良さそう。

幾度かの調整によりいい感じにきまりました^^
結局塗装は剥げてしまいましたが、、、(T0T)

そんな感じでクラッチ側は完了!
やっぱり低いといいですね^^
見た目にはかなり満足!
ブレーキ側も同じ手順で進めていきます。

ブレーキ側はタンクが大きく、取り出し口の角度も違うため、クラッチ側とは調整方法を少し変えなければなりません。

一番注意したのが左右のバランス。
なるべく低くもしたいのですが、マスターとタンクの横方向の距離を注意した方がいいかも。
クラッチ側と同じくらいの距離にできればバランスとれそうです。
しっかりイメージしてから作業に入りました。

ステーの曲げには手こずりましたが、なんとか作業完了。
結局タンクの高さは上部で揃えることができました。
うーん、低すぎたかな。。。ブレーキ側だけ上に出っ張っていてもよさそうでした。

それでも手前から見るといい感じ^^
前回から比べ2cmは低くできたと思います。
あとはフルード液を通せば作業完了です。

そのままではフルード液はなかなか通ってくれません。
エア抜きの要領でブリーザーを緩めたり締めたりしながら通します。

クリアホースだとこんな感じで気泡がくっきり見えます。
たしかにこれはエア抜きが楽かも。

左右エア抜きして今回の作業は完了。
クリアホース自体はそこまで目立たないですが、いい感じです^^
色付きのフルード液を使えば目立ちそうですね。

フルード交換やエア抜きの詳しい交換手順については以下の記事で。

ホースとバンドの劣化具合について

これまでのフルードホースの使用歴はだいたい2年くらい。
記憶がはっきりしないのですがおそらくKOHKENのものです。
外側のメッシュ部分はまあまあいたんでますが、中のゴム部分はわりと平気そうです。
ホースバンドはDAYTONAのもの。
雨の日にはそこまで乗っていないのですが、湿気に弱いのか割とすぐに錆びてしまいました。
新品だと黒くてかっこいいんですけどね^^;

フルードホースについても寿命はありそうなので、数年使う場合は様子を見ておいた方がいいかもですね。
フルードホースについては劣化してもまだ大丈夫そうですが、
そういえばブレーキホースの劣化だとやばいですよね。。
国産バイクは純正で5年で交換推奨とか言われてますが、DUCATIの場合どうなんだろ。。。?

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2 件のコメント “TYGON(タイゴン)のクリアフルードホースを使ってみた-フルードタンクを低く再調整!ハンドル周りのカスタム”

  1. ぢーこ より:

    見た目もメンテナンス性向上のためのカスタムも大事だと思います。
    性能に関係なくても、ちょっとしたこだわりって良いと思います。

    (オイルの方でコメント書いてる間に更新されてたので続けてコメントしてますが)
    思いつきで恐縮なのですが、ステーの傷はプライヤーの角や口部分のギザギザが原因なら
    ビニールテープを巻くとかホースを縦に切って開いて被せておく事で防げたかもです。
    曲げによる塗装剥がれだったら仕方ないかもですが、いずれにしろタッチペンで傷隠しですね。

    • Avatar photo パタロウ より:

      たしかにビニールテープ良さそうですね!
      こうして少しづつ整備スキルがあげられそうです笑 アドバイスありがたいです!
      ちなみにタッチペンはサボっています。。。_:(´ཀ`」

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