どうかていBLOG-2

公開 : 2021/03/17 : 2021/04/09

STMスリッパークラッチ乾式モデルを導入するために必要なもの-お得な購入先も

中古で購入した時から発生していたクラッチのジャダー。
繋ぎ方によっては古いさびたブランコのような音がします。ギィ〜みたいな…
性能的には問題なく、うまくつなげば鳴かなかったのでごまかしながら乗っていましたが、
そろそろ走行距離は15,000kmに。

使い方によるところが大きそうですが、乾式クラッチの寿命はこれくらいみたいですね。
ちょうどいい機会なのでまるごと一式変えたろうと…( ̄▽ ̄)ウヒョー

「どうせならやっぱりスリッパークラッチでしょ!」
と興奮してきたので、まずはどのメーカーにするかを物色。

やっぱり知名度あるSTMに決定

スリッパークラッチのメーカーで一番知名度が高いであろうSTM。イタリアンメーカーです。
最近だとパニガーレV4Rの乾式クラッチオプションにもこのメーカーのモデルが採用されています。
他のメーカーには「EVR」や「DUCABIKE」などがありますね。

やっぱDUCATIの乾式クラッチといえばSTMみたいな雰囲気があるし、
形もかっこよくて好みだったため選ばない理由はなく…
また、STMは海外通販サイトのOMNIA RACINGで安く購入できるという事もわかりすんなり決定。
あとはどのモデルにするか。

STMのドライクラッチは大きく分けて4種類ある

  1. EVOLUZIONE EVO-GP
  2. EVOLUZIONE SBK
  3. EVOLUZIONE 90MM
  4. ORIGINAL

上位モデルから順に並べて見ました。
StreetFighterで調べると、よく見かけるのは下から2番目のエヴォルツィオーネ。
正式には90MMという名称が後ろにつくみたいですね。
SBKモデルもカッコいいなぁ。

あとはこれらのモデルの性能がどんな感じで違うのか?
しかしこの違いがどこを調べてもよくわからない。。。
一説によると、上位モデルの方が圧着力が強くて放熱性が高いという情報も。
うーん、、、でもそれってツーリングレベルでも必要なのかな??
ということで、STMへ直々に英語で質問してみました。

すみません、STMドライクラッチは4種類ありますが、違いは何でしょうか?
自分はDUCATIストリートファイターに乗っていてツーリングメインで使っています。
「オリジナル」モデルで十分だと思いますか?
よろしくお願い致します。

おはようございます。
あなたの電子メールに関して答えると、モデルオリジナルは純正クラッチに似ています。
モデルEVO90MMは寸法を変更し、オリジナルの進化形です。
モデルSBKはEVO90の進化形であり、EVO GPはSBKの進化形ですが、このモデルはレース専用です。
OEMクラッチから変更する場合は、モデルSBKまたは90MMを使用できます。
by Google翻訳

(し、進化系とは…??)

という感じで結局わからず…(;;)
う〜ん、、、耐久性の違いとか、使うシチュエーションにあったものとか、その辺を知りたかったんだけど質問力が足りねぇ…

ということで、ちょい不安だけどいちばん安い「ORIGINAL」モデルで良いかなと。
サーキットでガツガツやるような使い方じゃないし。
ただ後からわかったのですが、STM正規代理店であるモトコルセさんのwebサイトには、
こんな情報が…

※Super Bike Ducati 1198 / 1098、Streetfighter、bimota DB7 にはおすすめしておりません。エヴォルツィオーネ レーシング スリッパー クラッチ コンプリートキットを推奨いたします。

出典:MOTOCORSE

なにーーーー!(そして理由がまた書いてないぜ)
まー使っていくうちに不具合が出るようならレポートしまっせ…

純正パーツと合わせて使うエコノミーモデルもある

バスケットとクラッチ板は純正のものを使い組み付けるエコノミーモデルもあります。
コンプリートに比べ、金額的には2/3くらいで済むのがメリットですね。

購入場所はOMNIA RACINGから

OMNIA RACING(オムニアレーシング)は1992年創業のイタリアにあるカスタムパーツ取り扱いショップです。
こことは何回かやりとりしていて、返信もきちんと返ってくるし、正確にパーツを届けてくれます。
ほとんどが受注注文のため、だいたい2週間〜2ヶ月くらいと時間は結構かかりますが、
なにより安くパーツが買えるのでおすすめです。
特にbremboやrizomaなどイタリアンパーツに強い印象です。
自分で整備する人にはぴったりかなと。

STMも取り扱っており、おそらく他の海外通販サイトと比べて安いお値段。
ブラックフライデーなど超有名なセール期間には5%OFFクーポンが出るので、狙いを定めて購入しました。

STMドライスリッパークラッチ「オリジナル」の購入金額

クラッチ代:546,00€
割引:-27.3€
送料:48,00€
輸入消費税:4,300円
建て替え納税手数料:1,100円

総額は8万円弱といったところ。
ちなみに一つ上の「EVOLUZIONE 90MM」にするとプラス3.5万円くらいです。
税金についてはDHLからメッセージが届き、サイト上でクレカ決済。
日本郵政の場合は玄関先で払うことが多かったので初体験でした。

並行輸入品のデメリットについて

海外通販サイトからの購入は個人輸入になるため、商品は並行輸入品となります。
日本のSTM正規代理店はモトコルセさんですが、並行輸入品へのサービスは一切してくれません。
例えば商品だけ購入して取り付けをお願いしたり、アフターメンテナンスをお願いするなど。
値段をとるか? 安心&簡単をとるか? といった感じでしょうか。
自分は整備が好きだし割り切っているため並行輸入品として手に入れましたが、うまく使い分けるといいかもしれません。

クラッチ交換に必要なパーツと工具について

買ってからわかりましたがベアリングの圧入作業が必要で、これはけっこう難易度高いかも。。。
乾式クラッチの交換整備自体は、作業がそこまで難しくないのですが、
普段使わないような道具をいくつも揃えなければいけないという違った難しさがありました。

用意した工具やパーツは、有料で購入したワークショップマニュアルを元に揃えました。
一番力のいるクラッチセンターナットの締め付けトルクを参考に、必要なトルクレンチを。
ヘタリの出ていそうなOリングやボルトも念のため購入。
また、ボルトに塗るロックタイトの種類も若干異なったため、2種類用意しています。

ドライクラッチはマニアックなパーツで情報が手に入りにくい状況の中、適切なものを集めるのは大変でしたが、
素人整備だからこそ万全を期したいなと時間をかけて調べました。

ワークショップマニュアルでトルクセッティングはチェックしておきたい

STMクラッチは同じ型番でも複数のモデルに対応していたりします。
しかし、DUCATI側ではモデルによってクラッチセンターナットの締め付けトルクが違うので注意。
そのため自分のモデルの締め付けトルクは、しっかり調べておいた方が良いです。
ちなみにStreetFighter Sの場合は250N・m。
自分の場合は「tradebit」というサイトから電子版のワークショップマニュアルを購入しました。

揃えた工具

工具に関してはなかなか普段使わないものが多いと思われ、新規購入になることが多そうですね。

参考価格:約14,000円

250N・mを締め付けれるトルクレンチです。クラッチセンターナットを締める時に必要。
良いのはこのお値段!
どうも200N・m以上のトルクをかけたいと思うと、メジャーブランドのトルクレンチだと値段が跳ね上がる傾向があります。だいたい3万円弱が相場かなといった感じ。
しかしこのマタタキトヨはおよそ半額。台湾メーカーであり、自動車整備ではそこそこ有名みたいですね。
レビューを見る限りは、仕事などで多用する使い方だと寿命に難ありっぽいですが、自分のようなサンデーメカニックにはちょうどいいお値段かと。実際しっかり使えたしおすすめです^^

参考価格:約5,980円

クラッチセンターナットを締めるためには、クラッチドラムをしっかりと固定する必要があります。専用ツールはお高めなのでサードパーティ製を用意。
実際使って見るとドラムの固定はバッチリ。ただバスケットの固定はうまくできませんでしたが、なんとか乗り切ることができました^^;

参考価格:約600円

STMのクラッチセンターナットに使用。普段の整備ではあまり使わないサイズですね。

参考価格:約1,000円

極太の19mm六角。アクスルシャフト用みたいです。
モデルによって純正ナットの形が異なるようで、ストリートファイターには必要でした。

参考価格:約5〜6,000円

差込角12.7mm、長さ500mm以上推奨。
年数が古いほど固着している可能性大。緩める時に必要かと。
実は自分では緩められずバイク屋さんに頼んだのですが、その時に延長パイプで緩めていました。その時のサイズ感から判断しています。

その他の工具としては、「ハンマー」や「各種六角レンチ」などがあればOK。

揃えた純正パーツ

赤い矢印の部分の純正パーツを取り寄せました。
本来は全てのパーツを新品にしておいた方が良いのでしょうが、重要部分に絞ってチョイス。
とはいえ、結構な数になってしまったのですが、、、

特にエンジン内部と繋がっていそうな、バスケットを留めるボルト。
そしてOリング類は変えておいた方が安心かと。

STMのクラッチキットは、Oリングなどの消耗品は含まれておらず、取り付いている純正パーツを外してつけるような指示があります。
なので、ケチろうと思えば注文なしで使えちゃいます。

ただ、STMのプレッシャプレートに必要なベアリングも含まれていないのですが、
純正から外すのが難しいパーツなので、別途注文するのは必須かと。
新品の方が安心ですしね。
こちらもそのまま純正ベアリングがフィットするようになっています。

  • ・Oリング 88641731A × 2個(オイルリーク防止にあった方がよさそう) 合計124円
  • ・Oリング 46320537A × 1個(オイルリーク防止にあった方がよさそう) 162円
  • ・Oリング 88641181A 1個(オイル関係ないからなくてもいけそう)71円
  • ・バスケット固定ボルト 706108120 8個(なんとなく気分で…)合計1,200円
  • ・クラッチスプリング 79912531A 合計3,000円
  • ・ベアリング 70250531A 2,600円

注文はWebikeの純正部品取り寄せから。
長く乗っていてノーメンテな場合は、そんなに高く無いのでクラッチスプリングも買っておいた方が良いかもです。

余談ですが、色々調べていたらベアリングはNTN製でもいける説あり。
なんとモノタロウでのお値段は240円。。。しかし10倍の差はヤバイな。

揃えたケミカル系

参考価格:約3,200円

ワークショップマニュアルを見ると固定機能だけでなくシール機能があるものが良いとのこと。
バスケットを留めるボルトに使用します。

参考価格:約500円

クラッチセンターナットの緩み止めに使用します。
手持ちのものを使ってしまいましたが、ワークショップマニュアル的には「使用温度 -55~175℃」なスペックが良いようです。

参考価格:約440円

スリッパークラッチ可動部のボールに使いました。

というわけで揃えるもの盛りだくさん…合計は38,000円くらいでした。
クラッチ本体とあわせた総額は12万弱といったところ。

なんかバラで揃えているとあんまり感じなかったけど結構お金かかったなぁ。。。
トルクレンチが痛かったか。。。

STMのクラッチは想像以上に綺麗

そんなヘコみも実物を見たら元気いっぱいに(笑)。
次回は交換整備を詳しく紹介します。
結局、大変だったなぁ…

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4 件のコメント “STMスリッパークラッチ乾式モデルを導入するために必要なもの-お得な購入先も”

  1. 風のささやき より:

    こんばんは。興味深く拝見しました。
    これからのバイクライフが楽しみです。
    これからも時々お邪魔させてください。

  2. たけ より:

    初めまして。自分もサービスマニュアルを購入したいんですが、tradebitのサイトは支払いはどうしましたか?

    • パタロウ より:

      はじめまして!
      支払いはPayPalを利用しました。
      ちょっと登録面倒ですが保険代わりになって便利ですよ!

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