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片持ちDUCATIの前後スプロケ交換作業-14T導入&純正の寿命について

記事公開日: 2019/09/07 最終更新日: 2019/09/10

片持ちDUCATIの前後スプロケ交換作業-14T導入&純正の寿命について

前回の記事ではリアスプロケ周りの仮組を実施しました。
あとは装着するのみ!
ということでスイングアーム片持ちDUCATIの前後スプロケ交換作業の解説をしていきたいと思います。
今回は走行距離が30000km弱になってきたので、フロントスプロケ、リアスプロケ、チェーンと一式交換することにしました。
チェーン交換とフロントスプロケは少し難しいけど、それ以外は思いのほか簡単に実施できると思います。
やってみたい方の参考になれば幸いです。

実施した内容をなるべくコンパクトにしたかったのですが、かなり長くなってしまいました…
なので、目次もつけておきます。

用意したパーツのおさらい

  • AEM リア駆動系一式
  • DUCATI Performance フロントスプロケ 14T(96824601B)
  • DID 525VXゴールド 104リンク

実は用意していた14T

リアと違って手に入れやすいフロントスプロケ。
純正の15Tのものか悩みましたが、かねてから評判よかったので14T。
しかもドカパフォの穴あきのが出てたのでこちらをチョイス。
見栄えもいいですね(*゚∀゚*)
DUCATIのHPにはステンレス製と書いてあるけど、他のところではスチール製と書いていあるサイトも。
結局どっちなのかしら…

次に工具類です。注意点はソケット。
なかなか普段使わないサイズが必要になります。

必要な工具類
※一般的なサイズのソケットや六角は割愛してます。

  • 32mmソケット(フロントスプロケナット用)
  • 41mmソケット(リアシャフトナット用)
  • トルクレンチ(186N・mが締めれるもの)
  • チェーンカッター
  • チェーンの張り調整ツール
  • メンテナンススタンド(リアタイヤ浮かせたいので必須かと)
  • 万能グリス(あった方がいいと思います)

32mmも41mmもまー使いませんよね…
もれなく自分も持っていなくて新規購入。。。が、罠があったんですね。。。
41mmとも大きくなると、差込角が19mm(3/4)というでかいものが多いんです。
で、よく考えずにこちらを買ってしまい、レンチにハマんねーじゃんと…(整備当日にデカすぎる差し込み口に絶望しましたね)
結局、ただでさえ品薄な12.7mmへの変換アダプターを必至になって探して購入_:(´ཀ`」

よくある差込角は12.7mm(1/2)。小さいのでは9.5mm(3/8)も多いですよね。
調べると41mmでも差込角12.7mmのものがあります。
個人的には少し高くても12.7mmのものを選ぶのがオススメ。特殊なインパクトレンチではない限りはだいたい12.7mmですからね。
あと需要少ないせいかホームセンターにもなかなか置いてなかったりするので、予めネットで買っておくのがオススメです。
やっぱり事前準備は大切ですね…

話が脱線しました…交換作業に戻ります。

まずは前後スプロケのナットを緩める

ナットを緩める際には車輪が地面についていた方が楽かなと思います。
まずはやりやすかったのでリア側から。ナットのサイズは41mmです。
リア側は緩めどめのリングにタイラップが巻かれている場合も多いはず。ある場合はこれをカットして外します。

バイクは普通にサイドスタンドで停めた状態でギアを入れます。
それでも少しあそびがあるので、コツとしては、しっかり止まるまで車体を前に移動させます。
遊びがある状態では、ナットが回転してしまってうまく緩まりませんでした。

家庭用のインパクトドライバーで外せるかチャレンジしましたがナットが傷ついただけでした…やはり家庭用ではパワーが足りんかった…
という事で手動で外すんですが、長めのレンチを持っておらず、トルクレンチで代用しました。
ただ、トルクレンチは狂い防止のため緩み方向に使わない方が良いと聞いたこともあるのであまりオススメではないかも(・・;)

リア側は割とすんなり外れてくれました。
ナットは完全に外してしまうと、チェーンを切るときにやりにくそうなので緩めるのみにします。

次にフロント。カバーは外してあります。フロントのナットは32mmです。
こちらはちょっと面倒なのが、緩みどめのワッシャーがある事。こんな感じで一部が折り込まれているので、これをマイナスドライバーなどで起こします。

ワッシャーを起こしたら、ナットを緩ませます。
リアよりも少し苦戦しましたが、こちらもなんとか緩みました。

チェーンをカットする

最初にカットからやってしまうと、緩まず時の固定が弱くなりナットが緩まないかもしれません。
なので私はこのタイミングでカットすることにしました。
カシメたポイントでカットすると他より弱いためカットしやすいですよ。
ピンの頭落としなど特別な事はせず、そのままカット作業に入りました。

チェーンをカットしたら完全に外してしまいます。
次はスプロケ外しですね。

リア側のスプロケ周りを外す

今回リア側はフランジごと一式外してしまうので簡単。
前後どちらも緩めておいたナットを外したら、そのまま引っ張るだけ。ナットの奥にワッシャーがあるので無くさないよう注意。

外すとこんな感じ。
なんか近未来感ありますね。

フロント側のスプロケを外す

ナットとワッシャーを外したところ。爪を平らにしたワッシャはギザギザ加工がしてありますね。

フロント側は、スプロケの奥にスペーサーが入ってました。

試しに取ってみると、奥にはリング状のシールが…
後日マニュアルを見て気づいたんですが、交換時はこのシールも変えておいた方がいいみたいですね。
ちょいとエンジンオイルっぽいものが滲んでるし…
まーでも大丈夫でしょう…(と願う)

新旧スプロケの山を比較

という事で、せっかく外したので比較してみました。
まーでも今回は同様のパーツじゃないので、消耗具合についてはあまり参考にならないかも…

リア側については、AEMの山が尖り気味なので、純正との違いはほぼわからず…むしろ純正のほうが山あるんじゃないかというw
という事は、純正のスプロケってめちゃめちゃ持つのかも…
今回29000kmほど走行してこの感じなので、4、50000kmイケるんではないかとも思えてきますね。

フロントのほうはこちら。
こちらも言われてみれば、山の角?みたいなのは確かに丸まって摩耗してる感ありますが、ぱっと見まだまだ使えそう。

うーん…実はスプロケの寿命はまだまだ問題なかったかもですね(笑)
こまめにルブを吹いてたのが良かったのかしら…
という感じで、純正のスプロケはめっちゃ持ちそうですぜ。

せっかくなので清掃しました

これもセルフ整備での良いところなのですが、じっくりと掃除が出来る事。
必要性は低いのかもしれませんので気持ちの問題ですが(笑)
バイク屋さんに頼むときに「しっかり掃除もお願いしますね!」とは言えないし…

というのも、チェーン周りって特に汚いんですよね…
ルブの性質なのか、黒いし、ヌルつくし、水に強くて落としづらいし、と地獄ですw
でもこんなスカスカな状態は今後しばらく無いし、今回やっておかねばいつやるの!

清掃完了!めちゃめちゃウエス消費したw
1時間くらいかかったかも…
そのかいあってかなり綺麗になりました( ´∀`)
やっぱり綺麗なのは気持ちがいい。

前後スプロケ取り付け

清掃も終わったのでいよいよ取り付け。
まずはリア側から。太めのスペーサーが一枚噛んでいるので、清掃してグリスアップしていきます。
グリスは万能グリスを使用しました。
シャフトへのグリスアップもお忘れないように。

スポッとそのまま差し込んだら、センターナットを本締めします。
はめて見たら想像よりいい感じだ…

実は黒いナットも用意していたのですが、締め付けの際に傷がついてしまってみすぼらしい感じに。。。
残念でしたが、今回は純正ナットで留めることにしました。
うーん、、、このあたりは精度の良いソケットを使うしかないのかな?流石に素人の限界を感じましたね…

リアシャフトのナットの締め付けトルクは156N・mです。
これは反対側のタイヤ側に比べて少し弱めです。ナットのサイズが少し小さいからでしょうね。

また、フランジやスプロケを留めてるナット達も本締めしました。
フランジの方は、締め付けトルクが純正で48N・mだったのでそちらにあわせます。
5ヶ所が散らばってるので、一ヶ所しめたら、対角線の一ヶ所を締めてという感じで、だいたい2-3周したように思います。

問題はスプロケ留めてるナット。
純正にはないので、トルク値も載ってません(ToT)
なので、ボルトの太さから予想して設定しました。基本的にはボルトが太いほどトルクを強くかけれます。

先程しめたフランジのボルトが10Mという事なので、スプロケのは8Mかと思われます。
この時は感覚で10Mが48N・mだから、35N・mくらいかなと思って締めましたが、オーバートルクだったかも…
後から調べてみると、8Mボルトのトルクは25前後がよかったのかも。(強度に寄るっぽいですが詳しくはわからず。)
ねじ切らなくてよかったものの、やっぱ感覚は危険ですね…
参考:http://taishokikaiten.jp/t.pdf

ともかくリアは終了。フロントは仮止にしておきます。
リアは大丈夫でしたが、フロントのスプロケは力がかけにくいので、
本締めはチェーンをはめてからが良いと思います。
こちらもシャフトへのグリスアップを忘れずに。

新しいチェーンをはめます

選んだチェーンはDIDのVXゴールド。
前回はフラッグシップモデルであるZVMXにしてたんですが、もしかしたらオーバースペックだった疑惑が…
このあたりは最後に詳しく説明しますね。

チェーンカットとカシメ、張り調整については前回の作業時に詳しく記事にしましたので気になる方はご覧ください。

前回の記事のおかげか?今回はミスなく一発で完了しました(*゚∀゚*)
カシメはメーカー推奨値の5.7mmにぎり届くかという感じでしたが、ビビリなのでこれで完了としました(^^;
まー前回も同じくらいだったし問題ないでしょう。

チェーンサイズ525の104リンクです。15Tから14Tにしてもリンク数は純正のままで大丈夫との事でした。
貼りの適正値は39〜41mmの間。
フロントスプロケのサイズが小さくなるので、15Tの時の適正値のままでもこれくらいの緩みが発生しています。こちらは適正値になるまで調整してチェーン取り付けは完了。

フロント側ナットの本締めが難しかった

うーむ、見た目はすごくかっこよくなったな…これだけでご飯が食べれそうだぜ…
しかし、本締めがいちばんの難所でした…
フロントスプロケットのナット締め付けトルクは186N・m
これって結構大きな数字なんですね。

もちろん負荷に耐えやすいよう、スタンドから下ろして実施。
しかし、この正攻法では、
適正なトルクに到達する前に、リアタイヤが空転してしまってうまくいきませんでした。
まさかこんなに強いトルクだとは。。。う〜ん、、、、どうしよ。。。。

なにか噛ませてスプロケを固定してしまう手も考えましたが、大きな負荷がかかるのでどこか傷をつけてしまうことにもなりかねません。
そこで、やはりリアブレーキを使うしかないかと思いました。

結局色々な体勢でやってみましたが、できたのはこのやり方。
バイクの後ろ側に向けて座って左足でリアブレーキを踏みます。そしてレンチを引き上げるようにして締めるやり方です。
このやり方で無事186N・mをかけることができました。
ただ、かなり不安定なので、手伝える人がいたらぜひお願いした方が早そうですね(^^;

適正トルクで締めたら、最後のワッシャーの爪を折って緩み防止をしておきます。
私はウォーターポンププライヤーを使用しました。
ナットを傷つけないよう、ウエスなど使って慎重に…

走行後に緩んでないかチェックするため、マーキングも実施しておきました。
これにてフロントの作業も終わって、スプロケ交換完了です!

DIDチェーンの比較-ZVMXとVX

今回VXにした理由は3つ。

  • ①VXの方が軽いらしいという事
  • ②値段が4,000円くらい安い事
  • ③耐久性も実はあまり変わらないかもと感じたから

①については、DIDのホームページでは性能を★の数であわしていますが、VXのほうが少なかったのでもしやと思い…
で、実際測ってみました。
これまた誤差が大きいので3回測って中央をとります。

ZVMXの重量

3回の計測結果:1960g、1945g、1980g
→ 約1960g

VXの重量

3回の計測結果:1560g、1640g、1735g
→ 約1640g

結果、約300gくらい軽かったです!
結構おおきいのでは??

また、③は予想なんですけどね…
今後使っていく上でしっかり比較できればと。
というのも最上級モデルのZVMXは、確かに伸びにくかったものの、15000kmくらいでOリングが千切れて飛び出てきてしまいました。
耐久性が売りだったので個人的にはもう少し粘ってほしかった…

見た目はほぼ変わらず。
経年劣化かわからないですが、ZVMXの方が若干プレートが濃いかな?くらい。ピンもローラー全く一緒にみえますね。

純正とアップグレードの総重量比較

純正 + ZVMXチェーン アップグレード + VXチェーン
リア周り一式 約2,200g 約1,100g
フロントスプロケ 250g 189g
チェーン 約1960g 約1640g
合計重量 約4,410g 約2,929g

約1.5kg軽量になりました。これくらいだと体感出来そうですね。

交換直後のファーストインプレッション

まず、押し引きが軽い!
ただ、走った感じの軽さはわかりづらかったですね。。。
まだ少ししか乗っていないのでなんとも言えないですが、14Tによるローギヤードの効果はいい感じです^^
また、やっぱり走りはかなりシャキっとしました。フィーリングって自覚ない感じでじわじわ悪くなっていくものですね…

今回のスプロケ周り交換作業を終えて思ったこと

今回アップデートをしようと思ったきっかけは、DUCATIのリアスプロケが高いということが発端でした。
私のように整備好き+海外通販に慣れている人であれば、今回のようなアップデートも割と現実的な費用でできてしまうかと思いますが、これをショップに頼むとなると結構費用は変わってきてしまうかもしれません。
セルフ整備の強みがかなり活かされたアップデートだったかなと思います。

また、今回スプロケを外してまじまじと状態を確認してみましたが、純正のスプロケは前後とも想像以上に持ちそうだなと感じました。
チェーンはやっぱり消耗するんだなぁという感じですが、スプロケはかなり耐久性ありそうです。
よくディーラーでのメンテで「チェーン交換するならスプロケもやっちゃいましょう」となるみたいですが、まめにルブを吹いてたりとメンテしてれば、その必要はないかもしれませんね。
もし、4万キロ、5万キロを超えても末長く乗っていく!
という意気込みであれば一度交換することは必須かと思いますが、それ以内の走行距離で抑えるつもりなら無交換でもなんとかなってしまうのかも。

うーん、、ただカスタムは歯止めが効かなくなりやすいから気をつけよ…

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10 件のコメント “片持ちDUCATIの前後スプロケ交換作業-14T導入&純正の寿命について”

  1. まぐ より:

    作業お疲れさまです、楽しく読ませていただきました。
    実際に装着すると映えますね~。
    純正との重量差はとても参考になりました!
    ZVMX、重いと思ってましたが、そこまで差があるとは…。

    ショップで作業を見ていたとき、アクスルナットはマスキングテープをナットに貼り付けて取り付けしていました。
    やっぱり傷がつきやすいんでしょうね。

    • パタロウ パタロウ より:

      マスキングテープ!?
      高いソケットで精度良ければ傷つきにくいのかなとか思ってましたが、そういった工夫をしてるのですね( ゚д゚)
      機会があったら是非試してみようと思います。
      コメントありがとうございました!

  2. たけ坊 より:

    お疲れ様です。画像を残しながらの作業、大変ですね。真似できません。
    私も以前は相手にテープを巻いて工具を当てていましたが、面倒で端折ったら
    今では傷だらけ・・・・。いかんですねー。
    足周りの軽量化、大変興味深いです。以前、バッテリーをショーライに交換した際には、
    あまり効果を感じませんでしたので、追々試してみます。

    • パタロウ パタロウ より:

      やっぱりテープ巻かれてたんですね。私はその手法すら知らず…(T^T)
      次回機会があったら必ず巻こうと誓いました(笑)

  3. SR より:

    交換作業お疲れ様です!
    黒々しい中にゴールドチェーンが美しいですね!
    インパクトレンチはマキタの18Vがオススメです。
    ホイール、スプロケ、クラッチなんかの高トルクも余裕で緩みました。
    ナットも傷つく可能性も低いのでドゥカティ 整備にはオススメですよ!

    • パタロウ パタロウ より:

      マキタいいですよね〜見た目もいいしw
      やっぱり性能もいいんですね!
      ただ結構お値段がするので、なかなか買えないでいます(;o;)

  4. 風のささやき より:

    こんにちは。いつも楽しく拝見しています。
    今後のライディングも益々楽しみですね。ご自分で作業することができるといろいろとイイですね。オートバイライディングは楽しいです。☺️
    今後もお邪魔させてください。よろしくお願いします。☺️

  5. Tomy より:

    初めまして。
    いつも楽しく拝読してます。

    スプロケの交換方法や純正との重量差はとても参考になりました!
    私のSF848も走行距離が24,500kmになったので、そろそろ交換時期かなと感じてます。

    今後も貴殿のブログ&Youtubeを楽しみにしてます!

    追伸:私のECU EUバージョンは、エンジンを始動させた際”DP”と表示されません。
       特に問題ないと思いますけど、念のためのご報告でした。

    • パタロウ パタロウ より:

      コメントありがとうございます^ ^
      そろそろ交換したくなる距離ですね〜w
      ECUについてもありがとうございます!
      自分のは中古で手に入れたテルミについてた奴だからでしょうか?勝手にDucati PerformanceのDPかなと思っています(´-`).。oO

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