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おそらくサビによるボルトの固着との格闘と絶望、そして解決方法

公開 : 2019/11/23 : 2019/11/27

おそらくサビによるボルトの固着との格闘と絶望、そして解決方法

TTXを手に入れ、調整式リンクロッドも手に入れた。
よし、それじゃさっそく交換しちゃいますか!
新しいパーツを手に入れてテンションも高めでしたが、まさかこんなに苦労するとは…

パーツリストを見てみると、リアショックの交換は、車体にある3つのボルトを外す事で取り外せそう。

よし、まずは簡単そうなリンクロッドとスイングアームの付け根から外していこうと思い、 サイレンサーとマッドガードをちゃちゃっと外して、8mm六角を差し込み反時計回りに力を入れる。

ん…?

…ピクリともしないぞ…

うーん、おかしいな。
そんなに太いボルトじゃないし、力もそこまでいらないはず…?

試しに、残りの2箇所を緩めてみる。
ちなみに長さは違えど同じ頭と直径のボルト。締め付けトルクも同じなので、緩める感覚の参考になるはず。
するとショック下部のボルトはヌルッと緩み、ロッカーアームのボルトは「カキンッ」という音はしたものの、こちらも無事緩んだ。
やっぱり最初ほど力を入れていない…
うーん…これはやっぱり…?

もしかして、まさかの逆ねじ??(笑)
なんて一瞬考えたけどそんなはずもなく…
締める方向に力を入れてみたんですけど、こちらもピクリともしませんでした。
そもそも逆ネジなら整備マニュアルにも書いてあるはず…

ボルト固着で作業が進まない…

ボルトの固着に関しては、これまで上手く対応してきた経験がない…
しかも悪い事に、固着してるのは対ナットではなく、スイングアームに刻まれているネジ山。つまり、ボルトを折ってしまったり、ネジ山を潰してしまうとかなり面倒な事となり、最悪スイングアーム交換になってしまう…これだけは避けたい!
しかし、かと言ってTTXという高い買い物もしているわけで、ここで諦めるという事もしたくない…
うーん、どうしよ…
まずは調べてみた。

解決案1:
浸透潤滑剤で緩める-ワコーズのラスペネが良いらしい

1番簡単な対策と言えそうな、浸透潤滑剤を吹く方法。
特に、値が張るけどワコーズのラスペネはすごく良いらしい…いろんな動画や情報があり評判も上々。
まずはここから試すしかないか…

という事で自転車を走らせ買ってきました…
ラスペネをたっぷり吹いてみる。

これ、しばらく寝かせておいた方がいいみたいだったので、吹いてから10分くらいしてチャレンジ。

やはりピクリともしない…
ギギ…みたいな音も何も無し…
不動を貫いていやがる…
コイツ、だいぶ頑固だな…

解決案2:
延長パイプをはめて力を増幅させて緩める

力技になるけど、緩めるツールの長さをだして無理やり力を伝える方法。
単純だけど効果はあるはず。
用意したのはステンレス製のパイプでタオルかけ用のもの。

ちょっと怖かったけれど、勇気をだして、ゆっくりですがかなりの力を入れてみた。
目視では、ソケットの六角が少し捻れていたと思う:(;゙゚’ω゚’):

だが、ダメ…
かなりの力を入れてみたけど、ピクリともしない…

うーん、どうしよ…
あまり意地になって壊してしまっては、あとあと後悔するし…

なんでも、ラスペネ吹いて一晩寝かすという方法もいいらしいので、焦らずひとまず待ってみる事に。

ちなみに力の入れ具合はこんな感じ。

しかし、この感触だとまるで緩む気がしないな…
ちなみに使っていたのは、長くて丁度よかったトルクレンチ。力のいる緩める作業に使うと狂ってしまうのでダメなのですが、もう古いし狂ってもいいと思って使ってました。
ただ、ラチェット構造で力の伝わりにクッション性があるみたいなんです。

それでよりダイレクトに力が伝わるスピンナーハンドルも購入しておく事にしました。
これで、ラスペネ一晩+スピンナーハンドルでとりあえずベストな体制で望みます。

解決案3:
ダイレクトに力が伝わるスピンナーハンドル+ハンマー叩きで挑んだ

翌朝、届いたスピンナーハンドルとハンマーを持って挑みました。
使って見て思いましたがスピンナーハンドルは棒の部分が細いし、首が振れるので、スペースに限りがあっても使いやすいですね。

スピンナーハンドル+ハンマー+ラスペネ一晩。
「ラチェットではダメだったけど、スピンナーだと緩められた」などというレビューもあったので、なかなか期待できる強度みたい。
また、ハンマーで叩くことによって、一瞬のうちに強力な力を伝えることができ、ボルトや工具のねじれによる伝達ロスを出さない有効な方法とのこと。
このように素人整備では考えうる限り最強の装備かもしれないツール達を使って挑みました。

しかし、結果は惨敗…

ハンマーで叩きまくりましたが、やっぱりビクともしません。
その後は、スピンナーハンドルにも延長パイプを噛ませて目一杯力を入れたけどダメ。
精度は悪くないボルトと六角ソケットだと思うのですが、
大きな力をかけすぎてしまったせいで、わずかですが、ついにはガタが出るようになってしまいました。

これはもうさすがに無理…
これ以上、無理やり続けてしまうと、ボルトがぶっ壊れてしまう…
そんな予感しかせず、自分でやることを諦めました。

まずは近くのディーラーに電話してみた

やっぱり、素人整備は素人整備。
ある程度いろいろ整備はしてきたつもりでしたが、このあたりが私のスキルの限界のようです…

藁をも掴む気持ちで、まずは近くのディーラーに電話して見ました。

「あ、すみません相談なのですが、リンクロッドのボルトがどうしても緩めなくて、これだけ緩めてもらうことって可能でしょうか…」

「…あ、少々お待ちください…」

「はい、お願いします…」

「…♪(保留音)」

「お待たせしました。うちではちょっとボルトを緩めるだけの作業はできないですね…」

「…そうですか…」

こんな感じのやりとりでした…
まーそうだよね〜。
普通の商売してたら、緩まないボルトだけを緩めるなんて作業は受けないでしょう_:(´ཀ`」
だって、リスクしかないもんね…

この時点で、絶望感がピークに。

「TTX買っちゃったのに、諦めるしかないのか…」
「あー、まさかボルトがここまで固着しているとは…」
「ボルトだけ緩めてくれるサービスなんてないよな…」
などなど、いろいろな後悔や、自分の見込みの甘さを呪いました(*´-`)
もし、これから自分でサスペンションの交換を検討している方は、
まず、ボルトが固着していないか、先に確認しておいても良いかもしれません。
後から聞いて知ったことですが、リアショック周りのボルトはエキゾーストパイプと位置が近いこともあり、熱で錆が発生しやすいようなんです。
そのためボルトが固着していることは少なくないようですので…

そんな絶望感に打ちひしがれていましたが、ふと、同じストファイ乗りの人がよく通っているお店のことを思い出しました。
そのお店では、パーツを持ち込んでも快く交換整備してくれるなど、融通を利かせてくれるお店とのこと。
あそこならなんとかしてくれるかも知れない…
そんなわずかな希望を胸に、ちょっと緊張しながらダメ元で電話してみました。

「すみません、ご相談なのですが…リアショックを自分で変えようとしていたのですが、どうしても緩まないボルトがありまして…
なので、交換作業自体をお願いできないでしょうか…?」

そう、交換作業自体をお願いできれば、
お店にとっても作業料が取れるし、悪い話ではないかなと思ったんです。

「うーん、なるほど…でも、自分で交換しようとしていたんですよね? でしたら、もし乗ってきてもらえれば、ボルトだけ緩めますよ。」

な、なんと((((;゚Д゚)))))))
普通は嫌な顔をされるはずの作業にも、この感じだと無料でやってくれる風な雰囲気までただよっているではありませんか…

しかも私がラスペネで一晩寝かせてさらにハンマーで叩いてもダメなのに、
そんな状況を確認しないでも「緩められる」とおそらく断定しておられる…(;゚Д゚)
な、なんたる自信…
これまでの経験からくるそれをこの一言から感じました…

ともかく、自分の中では予想外すぎるありがたい回答だったので、
「あ、それでしたら本当にありがたいです。さっそく伺わせていただきます!」

と二つ返事で向かうことにしました。
そのお店が西東京にある「リトモ・ルモロッソ」さんです。

MVアグスタ・DUCATIに強い「リトモ・ルモロッソ」さんへ助けを求めた

住所:〒188-0004 東京都西東京市西原町2丁目1−13
HP:http://www.ritmo-rumorosso.com/

到着しました。新青梅街道沿いにあるお店です。
場所はちょっとわかりづらく「リトモ・セレーノ」というお店の奥にあります。
また、進行方向に店舗入口が向かい合っていないため通り過ぎてしまいがち。場所を把握するときは三菱の看板が目印していくと良さそうです。

中に入っていくとブルターレがいきなりご対面。まじまじ見るとかっこいいな…
他にはF3やDUCATIだと1098、ハイパーモタードなんかも。

恐る恐る店舗の中に入り、「すみませーん」と声をかけると、
「はーい」という声とともに、
店舗の壁から人が出てきました( ゚д゚)
壁の色と服の色が一体化していたせいかもしれませんがちょっとびっくり。

「あ!すみません、お電話してたボルトが固着した件で…」

「あー了解です。こちらに座ってお待ちください。」

なんとも物腰が柔らかい方でした。

手際よく作業台に運ばれていくストファイ 。
作業をあまりマジマジ見ても悪いかなと思ったので、しばらく店舗探索していました。

5分くらい経ったかな?
やっぱりちょっと困っている様子でした。
そーーだよね。だってカチカチだもん…

そこに、「こんちわ〜〜」って感じもうお一人登場。
なにやら緩める方法について相談しているようでした。

すると、おもむろにヒートガンでネジ穴付近を温め始めました。
なるほど熱膨張で…?
何回か温め直しては回そうとしていたりしていました。

その時…
「あ、今動きました。」
と。

ほ、本当に緩めてしまった((((;゚Д゚)))))))
す、すごぃぃ…

「ただ、回ったは回ったけど、あんまり良い感触ではないですね…正常な状態じゃないかもしれません。
例えば途中でボルトが折れちゃったりとか。
回してみますか? 」

実際に回してみようとするも、かなり硬くて回りきらないうちにやめておきました。こ、怖すぎる…
ただ、この状態ではこのまま帰ったあとでヒートガンの熱が冷めてまた回らないかもしれない…
ちょっと差し出がましかったんですが、
「自分で緩められないかもしれないので、一回ボルトを抜いてみてもらえますか?」 とお願いしてみました。

「あ、そうだね」
と、あっさり快諾いただき、作業再開。
もう一度ヒートガンで温めていました。

「ホントはバーナーでやると早いんだけど、場所が場所だから出来ないしねー。
以前にディアベルのリアショック交換でもボルトが固着してた事があったよ。エキゾーストの近くだからサビが出やすいんだよね。」

なるほど、固着しやすいんですね〜
なんて話していたら
「あ、なんか取れそうですね」
って見ると、ボルトの頭が出てるではないですか!!

そのまま緩め続けて全部抜いてみると…

「うーん…なんかボルトは大丈夫そうだね。穴も綺麗だし。」

よ、よかったーーーー!( ;∀;)
めちゃくちゃホッとしました。

「この感触で無事だったのは奇跡的かも。」との事。
もう少し固着が強かったら危なかったかもしれませんね…
本当にありがとうございました(T0T)
感謝感謝です…

あのまま一人で悩んでいても、ヒートガンで温めるという発想は出なかったですしどうにも出来ませんでした。
あそこで断られていたら、そのまま無理に作業を続けてしまい、壊してしまったかもしれません…

しかも、こんなご好意で緩めて頂いたわけですが、なんかタダで帰れる雰囲気が…笑
作業は1時間くらいはかかっていたし、さすがに悪いなと思うし、なによりこんな無茶な要望を聞いてもらって感謝してたので、作業料は取ってください!とお伝えしました。

請求された額は1000円…
や、安すぎないか…Σ(゚д゚lll)

しかも「メンテマーク出てるねー」ってマークも消してくれたり…
ホントありがたいお店でしたm(__)m

なんだかすっかりファンになってしまい、家から遠いのが難点ですが、今後トラブルやメンテの必要があれば、是非お願いしたいと思っています^^

そんなこんなで大変な思いをしましたが、ありがたきご厚意から奇跡的に準備が整ってくれました。
次回、いよいよリアショック交換です。
こちらもこちらで大変でしたケドネ…(O_O)

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10 件のコメント “おそらくサビによるボルトの固着との格闘と絶望、そして解決方法”

  1. SR より:

    困難を物ともせず乗り越えてまくってますね〜!さすがパタロウさんです!

  2. TOM より:

    大変でしたね~。
    確かにここのボルトが中折れなんかしたら・・・ぞっとします。
    TTX36の装着レポート楽しみにしています♪

    • パタロウ パタロウ より:

      ありがとうございます^^
      ボルト中折れしてたら絶望に打ちひしがれていたでしょうね…_:(´ཀ`」
      今回の整備でもいろんな事がわかったのでお楽しみに!

  3. たけ坊 より:

    お疲れさまでした。ドカチン弄ってて痛感したのは、ネジ山の徹底した清掃です。
    マニュアルは無視して、最小限のスレッドコンパウンドで対処したりしています。

  4. ふくさん より:

    いつもチャレンジされてますね。楽しく見ています。新しいv4ストリートファイター気になりませんか?

  5. 風のささやき より:

    こんばんは。お邪魔させてください。¶
    興味深く拝見しています。確りと、丁寧に対応してくれる販売店のスタッフのかた、プロフェッショナルです。
    マシンのほうも良い方向へいくことができて、安心です。
    今後もよろしくお願いします。〓§

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