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街乗りでもメリットがあるサスペンションセッティングの方法と交換のススメ【初心者向け】

記事公開日: 2019/12/25 最終更新日: 2020/01/02

街乗りでもメリットがあるサスペンションセッティングの方法と交換のススメ【初心者向け】

なんだかサスペンションのセッティングと聞くと、「弄ってもよくわからないし、問題なく走ればいい」とか「サーキット行かないし関係ないわー」とか思いがちではないですか?
こんな風に、走りにこだわりのある人以外には関係ないってイメージが強くあるなーと感じています。
正直、バイク乗りたての頃は、サーキットユース以外で設定してもあんまり意味ないのでは?とも…

しかーし。バイク所有歴が長くなるにつれ、手を出したくなるのがやはり足回り…なんやかんやみんないいっていうし、変更したらかっこいいし、結局やりたくなっちゃうんです(笑)
これまでに私は、VESPA GTSというスクーターでの前後ショック交換や、モンスター821でのフロント車高下げ、ストファイ848のリアショック交換など、足回りの交換・調整してきました。
そこで気付いたのは、サスペンションを適切にセッティングする事は、街乗りやツーリングなどの普段使いでもかなりのメリットがあるということです。

ということで、今回は「サスペンションセッティングについてやってみたいけどよくわからん…」とか、「なんか乗り味悪いけどどう調整したら良いかわからない…」といった初心者の方向けな内容となります。
長くなっちまったので目次つけました。

目次

街乗りでもサスペンションをセッティングするメリットとは?

その大きなメリットというのは以下の2つかなと感じています。
それは、
「疲れにくくなる」ことと「危ない思いを避けられる」こと。

サスペンションセッティングというと、痛快にコーナーを駆け抜けるために!みたいな気持ちいいフィーリングに引っ張られがちです。たしかにフィーリングって超大事なんですが。。ただ、その前にこういった実用的なメリットがあるという事もぜひ理解していただきたい。
このことを理解するのとしないのでは、きちんとセッティングしようとか、良いショックに交換しようというモチベーションも全然違う気がします。

これまで3台乗ってきてどれもそれなりに調整してきましたが、調整後はこんなメリットがありました。

サスペンション交換&調整後に感じたメリット

VESPA「長距離でもお尻が痛くなりづらくなった」
「ゴツゴツせずコーナリングが怖くなくなった」
モンスター821「アンダーが出にくくなってコーナリングが怖くなくなった」
SF848「お尻が痛くなりにくくなった」
「曲がりやすくなってワインディングが楽しくなった」

ハイスペックなサスペンションが入ってなければまずは交換から?

問題は初めからサスセッティングできるモデルって少ないかもということ。プリロード調整と減衰調整のフルアジャスタブルなタイプが最初から入っているのは、上級グレードのスポーツバイクがほとんどですよね。
バイク全体で見ると、おそらくフロントフォーク固定式、リアショックは段階式のプリロードのみ調整可能、というモデルが多いのかなーと思います。

たしかに段階式プリロード調整で違いは出るのですが、さっきのようなメリットを得られるかは、なかなか難しいかもしれません。
というのも、自分も経験あるのですが、ノーマルサスペンションは思ってる以上に性能が悪いことがあります。

例えば、VESPAのフロントサスペンションなんて、凸凹をよく拾ってしまうし、強めにブレーキしたらすぐにロックしてしまうような代物でした。どんだけぇ…って感じでした…(社外製サスに変えたら治ったので気づきましたが)
また、リアもゴツゴツしがちで、長めのツーリングだとお尻が痛くなりがちだったり。。。

このように廉価なノーマルサスペションを搭載しているモデルでは、そもそもの性能が低いためにセッティングをしてもなかなか狙った効果が出せない可能性が高いです。
特にスポーツモデル以外であればサスペンションが廉価なものが多い印象が…コストカットはバイクメーカーにとって超重要ですしね。。。
という事で、そういったモデルはやはり、社外のそこそこなスペックのサスペンションを入れる必要はあるかと思います。

サスペンションの性能ってどれくらいのものが良い?

社外サスペンションの性能には幅があります。
今回の目的が街乗り&ツーリング重視で快適に過ごすためなので、ゴリゴリのレースモデルまでは必要がないはず。(というかむしろ硬すぎて不快かも。。。)
おそらく十分な性能を発揮してくれるのは、プリロードとダンパーの減衰が調整できるフルアジャスタブルなもの。
中には伸び側と縮み側のダンパー減衰を別々に調整できるモデルもありますが、必須ではないかと思われます。
また、モデルによっては煩わしいプリロード調整を簡単に六角で調整できるタイプもあり、こういったモデルではセッティングがかなり楽になるのでいいですよね。

まずはリアショックの交換からがお手軽かも?

「なんか前後とも動き悪いんですけど。。。」ってバイクだったら、やっぱりフロントとリア両方変えたくなるはず。
もちろん一気に前後やっちまうのがいいでしょうが、お財布にキツイ!
ということで、個人的には交換も比較的楽なリアショックからが良いかなと思います。
実際VESPAの時に体感しましたが、フロントよりリアのほうが交換した効果を感じやすかったです。
なのでリアだけ良いものに変えても、なかなか十分な満足感は得られそうかなぁと思います。

問題はフロント。
フロントフォーク丸ごと交換なんて最高ですが、結構なお値段になりますよね。。。
そんな時は、インナーカートリッジだけハイスペックなものにするのも有りですよね。
外側はノーマルのものを使うのでフロントフォーク交換よりも半分くらいの値段でできるはず。
人気あるバイクほど多くのメーカーから展開されています。

なにはともあれサスペンションをいじってみようか

特にドカ乗りなら調整できるモデルは多いはず。
なにはともあれ、まずはいじれるところだけでもいじってみて、変化を体感してみるのがオススメです。
まずはセッティングの標準の数値を確認しましょう。

一応、標準設定の数値を知っておこう

サスペンションのセッティングってバイクごとに「標準の設定」があるんです。メーカーが指定しており、だいたいこの設定にしておけば外さないよという数値です。
だいたいオーナーズマニュアルに書いてあるはず。社外製のサスペンションでもメーカーのマニュアルに書いてありますね。

数値の表記は「14クリック」とか「2回転半」とかなんですが、一番固い状態からなのか、柔らかい状態からなのかわからず、初めは混乱…_:(´ཀ`」
プリロードとダンパーの減衰では開始状態が異なります。

数値の意味

  • ・プリロードの数値は、反時計回りに一番緩めた状態からの回転数や距離
  • ・ダンパー減衰の数値は、時計回りに締め込み終わってから戻す値の数値

たぶん、メーカーとかブランドとかに左右されない統一された計測ルールのはず…(モデルによっては逆カウントだった場合はおしらせくださいm(__)m)
時計回りに止まるまで締め込んだ状態を「全閉」とも言いますね。
その逆で一番緩んだ状態を「全開」とも。

意外とこの開始状態の情報って、当たり前すぎるからなのか、マニュアルにもネット上にもあるようで無くて地味に苦労しました(笑)
やっぱこの辺はネット以外のコミュニティの力が必要や。。。バイク屋のおっちゃんとかから聞いておければ早かったですよね。

調整は自分でやってもいいけど苦手ならバイク屋さんへ

フロントフォークを下げるのもなかなか自分では難しいだろうし、プリロードについても、リアのねじ込み式だと特殊工具はいるし、固いし、なかなか調整が億劫ではありますよね。
慣れてる人なら自分でいじれるのが一番だけど、そうでない方はバイク屋さんに相談するのも良いかと思います。

どこでもそんなに費用はかからないはず。モンスター821のフロントフォーク下げをディーラーに頼んでも3,000円くらいでしたし。もしかしたら何かのついでで無料でやってくれる場合も全然ありそうです。

サスペンションを調整するオススメの順番について

では、どこからいじっていくのが良いか?
基本的には変化の大きな部分から調整していくのがわかりやすくて良いかと思います。その順番はこちら。

  • 1.車高
  • 2.プリロード
  • 3.ダンパーの減衰

これは実際に自分のバイクでも感じましたし、4輪でのレースでもそうでした。車高の影響はかなり大きいと思います。
高さもそうかもですが、大事なのが前後バランスです。
これによって乗り味はかなり変わってきます。

多少大袈裟かもですが数ミリ単位の調整でも違いがわかるかと。。。なので、例えばリアだけ1cm高くするなんていうのでも乗り味に大きな違いが生まれると思います。

前後バランスの簡単な違いと特徴

前下がり・後ろ上がりの特徴

  • ・アンダーステアが出にくい
  • ・直進安定性は低い
  • ・お股がタンクにめり込む(笑)

後下がり・前上がりの特徴

  • ・アンダーステアが出やすい
  • ・直進安定性が高い
  • ・シートがフラットになりやすい

「でも車高調整機能なんてついてないんだけど…」
という方もご安心を。
フロントフォークでの車高調整ならどんなバイクでもできちゃいます。

以前に乗っていたモンスター821は、アンダーステアが強くて、特にワインディングでは怖い思いをしたことも…そこで、バイク屋さんと相談して1cmほどフロントフォークを下げてもらったことがあります。

これによってアンダーステアはかなり軽減されて、怖い思いをし辛くなりました^_^
また、今乗ってるストファイの場合は、リアに調整機構がある(というかつけた)ので、より簡単に調整する事が出来ています。

まーしかし「なかなかの難しい作業じゃないか…」って感じですよね。
車高調整は効果が高いのですが、自分ではなかなか難しいというのがネック。
よく通ってるバイク屋さんやディーラーがあれば、相談してみるのがいいかと思います。

プリロード調整(イニシャル調整)の特徴

締めた場合

  • ・硬く感じる
  • ・またがった時に沈みづらい

緩めた場合

  • ・柔らかく感じる
  • ・またがった時に沈みやすい

プリロードも結構違いがわかりやすいかなと思います。イニシャル調整とも呼びますね。
その効果については、どうやら走行時の姿勢を調整するという役割が強いみたいです。跨った時の沈み込みの量を調整するとも言えるかも。
そのため、実際の硬さ変化はないですが締めこむほど硬い感じがするし、緩めるほどやらかい感じがします。勘違いしてましたが、硬さの調整をするものではないみたいですね。
なので「乗り味以前に足をつかせたい!」という方は、リアのプリロードを最大に緩めてとうのもありかも。
ただプリロードは緩めれば緩めるほど沈み込みやすくなるので、サスペンションがマックスまで沈んでしまう底付きには注意です。

ダンパー減衰調整の特徴

締めた場合

  • ・動きが硬く感じる
  • ・車体の動きは速くなる

緩めた場合

  • ・動きがふわふわする
  • ・車体の動きは遅くなる

だいたいマイナスドライバーやレンチでできてしまうし、他と比べて調整が一番簡単。
ただ、残念ながら調整後の違いがわかりづらいので、セッティング最後の微調整として調整する場合が多そうです。
ハイスペックなモデルだと、伸び側と縮み側を別々に調整できたりしますが、街乗りだとあんまりわからないのでは?と感じています。。。

じゃあちょうど良い基準ってどう決めるのか?

調整したらどういう変化が起きるのかは大体わかりましたが、では、どういった基準で「丁度良い」を決めるべきなのでしょうか?
今回はサーキット走行ではなく、街乗りや多少のワインディングで丁度良い事を基準にしていますので、その目線で考えることにします。(というかサーキットはわからん…)

ちょうど良い車高の前後バランスは?

個人的には「低速走行(時速10〜20km前後)でのふらつきが気にならないくらい」を基準に調整をするのが良いかと感じています。
前下りのほうがアンダーステアが出づらく安心できて良いのですが、あまりに前下りにしすぎると直進安定性が悪くなったり、信号で止まるときにフラフラしたり、お股とタンクの圧力が増加したりというデメリットも発生します(笑)
なので、基本は前下がりのスタイルなのですが、傾斜はそこそこに抑えて、
ほどよくアンダーステアを解消しつつ、これらのデメリットが気にならないくらいに抑えるのが良いかなぁと。
フロントフォークで調整する場合は、バイク屋さんと相談してでもいいですね。大体1cmか0.5cmくらいの単位で調整してみるのがオススメです。

ちょうど良い硬さとは?

結局硬さを決める大きな要素はスプリングレートみたいなのですが、なかなかスプリング交換までする事はないと思います。面倒だしね…
なのでプリロードとダンパーの減衰で調整することになります。

自分の場合、狙うは疲労感の軽減。そこで地面の凹凸をよく吸収するように柔めがいいかなと考えていましたが、どうやら違うかもしれません。
実際ハイスペックな硬めのサスペンションを入れてみると、
明らかに柔らかいノーマルサスよりも、交換した硬めのサスのほうが疲れにくかったんです。
なので、この疲労感の軽減は、単純にサスペンションのスペックによるのかもしれません。
よーするによく動くいいサスいれれば、それだけで疲れにくくなると言えるかも…

なので、硬さはもう好みなんじゃないか…と感じています…
個人的には柔らかいほうがマイルドに動いて好きなので柔めに振る事が多いです。

結局ベストなセッティングって見つからなそう…しばらく乗って「これくらいでいいや」が答えかも?

あっちを調整したら、今度はこっちが気になる…といった具合で、バシッと決まるようなセッティングってかなり難しい感じがします。
ですので、完璧なセッティングは無理なんだと諦めて考えた方が良いかも。
自分はしばらく乗ってみて違和感を感じないセッティングがベストなのでは?と考えています。
例えば、「セッティング調整してから3ヶ月乗ってきたけど特になにも感じてないな…」とか、めっちゃいい!って感じでなくても「気になるところがない」というのでOKなのかなと。
よろしくないセッティングであれば、なんだかフィーリングが悪かったり、腰やお尻が痛くなりやすかったりなど、なにかしら気になることが出てくるはずですからね^^;

丁度良いと感じるセッティングは人それぞれだし、理論より自分の感覚で決めちまおう

結局自分のためにやる事なので自分の感覚が一番重要です。どんなセッティングであろうとフィーリングさえ良ければ全然ありだと思いますよ!
詳しい人からアドバイスされる事が自分には当てはまらない事もありますしね。

気をつけるのは底付きさせない事くらいじゃないかな?これを繰り返すくらいのセッティングだと、流石にサスペンション壊しそうです。一応オーナーズマニュアルで禁止されている数値がないかは確認しておくといいかも。

それ以外なら、どんな設定にしたところで壊れる事はまずないし、
プリロードは絶対かけたほうが良い!とか、サグ出し必須!って話もあるけど、自分がいいなと思えば極端なセッティングもありかと思います。
(プリロード全開の緩め設定とか。)
サスペンションのセッティングって色々な情報があるけど、そういった情報を鵜呑みにせず、自分の体感を大事にした方がいいかなと思います。

そんな感じでしょうか?
サスペンションセッティングは面倒な事もありますが、快適仕様にして置くとメリットが大きいのですごくオススメです。
いじって乗り味が変わるのも楽しいですしね^^
ぜひ参考になれば幸いです!

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