どうかていBLOG-2

公開 : 2021/06/01 : 2021/06/02

プロライダーが使うヘルメットは市販品と違う? 国内仕様と海外仕様の違いやカーボン素材について

「市販されているこのレーシングヘルメット。プロの選手が使用しているものと同じなのだろうか…?」

プロライダーがレースで使っているヘルメットって市販品と一緒なの??
実は昔から気になっていました。
プロが使っているのと同じ仕様のヘルメットを使えるのって、
なんだかテンションが上がりませんか?(笑)

レーシングヘルメットに興味ない人からしたら、どーでも良いようなこの話題を、
今回は深掘りしていきたいと思います。(よろしければお付き合いください。)

レースに出場する選手は、
ヘルメットの最上級モデル(フラッグシップモデル)を使用していますよね。
現在のところ、
Araiであれば「RX-7X」。SHOEIであれば「X Fourteen」がそれにあたります。

でもコレどうやって調べたらいいんだろ…
マニアックすぎるのでネットに落ちている情報もどこまで本当かわからんし。
ということで直接メーカーさんに聞いてみることにしました(汗)
以下は、国内の2大メーカーである「Arai」さん「SHOEI」さんに聞いてみた内容のまとめです。

プロの選手用と市販用の区別はなく「ほぼ同じ」ヘルメットである

どちらのメーカーも考えは共通しており、
「選手用と市販品で安全性能に差はつけたくない」との事でした。
なんと誠意のある…

少なくとも今回聞いた「RX-7X」「X Fourteen」は、
プロライダーが使っているものと「ほぼ同じ」ものとの事です。
やったね(о´∀`о)

ん、待てよ…
でも「ほぼ同じ」ってどういう事?
なんだかモヤつくぜ…

もう少し詳しく話を聞いてみました。
解説がややこしくなるのですが、
「全く同じもの」と言えないのはこのような理由からとのこと。

  • 国内と海外の安全規格の違いのため
  • レースで使用するにはFIMの規格にも通す必要があるため

国内と海外で異なる安全規格にあわせるから違う

今回反省だったのですが
「プロライダーと同じものか?」って質問は厄介で、それは国内ライダーなのか、海外ライダーなのかが関係してきちゃうんですよね。

レース専用かそうでないかという以前に、
まず国内規格と海外規格によってヘルメットが違うよと。

国内ヘルメットと海外ヘルメットの違いは
主にこの二つとの事。

  • 内装の発泡スチロールの大きさ
  • 外装の一部素材の違い

それ以外の違いは基本的に無いとの事でした。
内装の違いについては、安全性のためというより、
日本人と欧米人の頭部の形の違いにあわせるためというのが大きいようです。

FIMの規格に合わせるから違う

主にこっちが理由ですかね。FIM(国際モーターサイクリズム連盟)の規格です。
日本からはMFJが加盟しているため、「MFJ公認」イコール「FIM公認」と言えそうですね。
FIMとは2輪モータースポーツを統括している団体であり、レースを安全に運用するため独自の安全基準を設けており、定期的にそれを更新しています。

このFIM規格が、厳しいというか独特なようで、国の安全規格をパスしているヘルメットでも通らない場合があると。
メーカー的には、安全基準は満たしているから、できればコストもかかるし仕様変更したくないけど、国際的なレースでヘルメットを使用する以上は準ずるしかない。

つまり、プロライダー用はFIM規格を通すためにしかたなく少し変えるけど、
市販品は国の安全規格とメーカーの安全基準をパスしてるから変えなくて十分。

よって「プロライダー用と市販品は少しだけ違う = ほぼ同じ」となるみたいですね。
むちゃくちゃややこいな…

そう言った理由があるため、SHOEIさん曰く、FIMの規格が古かったときは、
市販品と全く同じヘルメットがレースで使われていたそうです。

F1のヘルメットでも厳密にはプロ専用品ではない

4輪レース最高峰のF1は、FIA(国際自動車連盟)が定める規格によって、
カーボン素材を使用したヘルメットの使用が義務付けられています。
そのため、「F1のヘルメットは一般的な市販品とは異なる専用のヘルメットである」と聞いたことがありました。
なるほど、こうして選手の安全性を高めているわけね。

この噂があったため、バイクの場合はどうなんだろう?
と、今回の疑問にもつながったのですが、
そもそもこの噂は正確には少し違うようです。

AraiのF1ヘルメットは、現在は「GP-6 RC」というモデルです。
PDFのパンフレットはこちら。

型番にあるRCは「Racing Carbon」の略。FIAの規格に沿ってカーボン素材を使用したと。
でも「GP-6 RC」は、誰でも購入できる市販品とのこと。

でも、一般的には「GP-6」というモデルが市販品の最高峰に位置しているように見え、目立っています。
また、Araiのホームページにも、ぱっと見ただけでは「GP-6 RC」モデルは発見できません。
これらによって、市販品ではなく専用品だという印象がついたのかもしれませんね。

これも先ほどの、市販品ヘルメットをしかたなくFIMの規格に合わせるのと同じ流れで、
FIAの規格にあわせるため、仕様を違うものにせざるを得なかったと。
でも、「GP-6 RC」も誰でも買えるようにしている市販品だから、
「プロライダー用と市販品で差はつくらない」という指針は守っている。

ということなんですね。

うーむ、まーしかし、50万円くらいする「GP-6 RC」を市販品と見なすかは、人それぞれかもしれませんね。。。
2輪用の「RX-7X SRC」も25万円くらいするしなぁ。

カーボンヘルメットの値段差の謎を解明
メーカーによって安全性の考え方が違う

安全性能と快適さを極めると「カーボン」が良いのはよくわかりました。
でもAraiのヘルメットのように数十万のヘルメットを手に入れるのは現実的ではなさそう…

一部の国内ヘルメットメーカーや、主にヨーロッパ系のメーカーからは、
現実的な価格のカーボンヘルメットが多く出回ってきました。
例えば、OGKカブトの「RT-33R」、X-liteの「X-803 ULTRA CARBON」、LS2の「FF323 Arrow C Evo」など。
安いものだと3万円代から。それ以外でも5万円代くらいから購入できるものが多いです。

そういえば、SHOEIからはカーボンヘルメットが展開されてないな??

SHOEIからはカーボンモデル出ないの??

ヘルメットの外装として今一番広く使われているのはFRPだそうです。
コストが安く、加工しやすくて、柔軟性もあり使いやすい素材とのこと。

一方カーボン素材は、剛性は高いけど柔軟性が少ない。
「頭を守るにはこの柔軟性が重要」という考えなようです。

この考えはArai、SHOEI共に同じなようで、
FRPと同等の柔軟性を持たせるには、
非常に多くのカーボン素材を使用しなければならず、そのためコストが高くなってしまうと。

その結果、
Araiは贅沢にカーボンを使用した結果、価格が数十万円となってしまい、
SHOEIとしては、高額なヘルメットになるなら、現在のFRPのままで良いだろうと。

ん?ということは安いカーボンヘルメットは危険??
これも、そう一概に言えるわけでもないようです。
数万円代のカーボンヘルメットでも、国の安全規格は通過していますし、MFJ公認を取得しているモデルもあります。
具体的には、MIPSなどの耐衝撃技術や、メーカー毎の独自の技術によって安全性は確保されているようですね。

つまり、カーボンをどう使用するかはメーカーの考え方の差であると言えそうです。

個人的には一緒と言っていいと思う

話がだいぶそれましたが…

厳密には違うとはいえ、もう個人的には、
「レーシングヘルメットの市販品はプロライダーが使っているヘルメットと同じモノ!」
と言ってもいいんじゃないかと思いますね。

しかしFRPって使いやすいんですね〜。
今後も安全性能は進化するだろうし、新しい技術や素材もでてくるんでしょうね。

余談ですが、初めてのカーボンヘルメットは数十年前にSHOEIが作ったらしいです。
SHOEIカーボンモデルが出たら欲しいなぁ。

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