パタロウのブログ

公開 : 2021/01/05 : 2021/04/09

【実践】ブレーキキャリパーオーバーホール-brembo M4 モノブロックキャリパー

キャリパーからフルードが漏れている。
キャリパーってフルード漏れるものなん…?
よく聞くのはブリーダーボルトやブレーキホースを繋いでいるバンジョーボルトからというもの。
しかし、今回はどうやらピストンの隙間から漏れてるらしい。

あー。面倒な作業が必要になったくさい。。。
と、自分でやりたくなってしまうのが私。

今回は、ブレーキオーバーホールに必要なパーツの入手方法から、必要な道具、そして一通りの整備内容をコツを交えつつ紹介します。
かなり細かく記したので、すんごい長くなってしもうた…

でもこの記事を読めば、ブレーキキャリパーのオーバーホールが初めてでも(なんとか)出来るように書いたつもりです。(やりたい人いる??)
少なくとも同じbrembo M4キャリパーのオーバーホールはできるはずだし、
汎用性がそこそこ高そうなので、他のキャリパーでも参考になるかも。

フルード漏れの具体的な症状は?

キャリパーの下側の端に、指でなぞると水分の感触があるくらいしっかり漏れている感じ。
しっかり拭き取った後、試しに10分ほど乗ってみましたが、もう濡れていました。ブリーダーボルト、バンジョーボルト周りは問題なし…

戻ってきてまたしっかり拭き取って、一日放置してみる。
その後、同じ場所を確認してみると、やや濡れ。

さらに1週間放置。
するとブレーキディスクが濡れており、その下のホイールにも雫が、、、

これはあかん。
ブレーキフルードは塗装に対して攻撃性がある…
さすがに放置できそうになく…

応急処置としてキャリパーにティッシュを養生テープで巻くことで処理。

キャリパー本体からのフルード漏れを止めるには?

色々と原因はあるのだろうけど、一般的にはキャリパー本体の漏れには、
「リングシール」というキャリパーピストンの周りにあるゴムリングを交換するのがいいらしい。
なんかリペアキットとも呼ぶらしいですね。

DUCATIでリングシール売ってないからKTMさんから仕入れる

ストリートファイターSに装着されているのはbremboのM4というモノブロックキャリパー。
さっそくパーツリストを調べてみたけど、なんとリングシール単体が見当たらない…
DUCATIの場合、マスターの時もそうだったけど、
このようなシール類のリペアキットは取り扱ってくれないみたい。
ぐっ、、、本体ごと交換しろってか。。。。
もしくはディーラー預けになるのでしょうか?

代わりにKTM杉並さんから注文できるという情報を入手。
同じM4キャリパーを使った「990 SUPERMOTO R EU 2010」という車体のパーツリストに、
リペアキットの型番が載っていました。

調べてみるとM4キャリパーのリングシールは「REPAIR KIT SEALING RINGS 4X」という名称で、型番は「69013019100」。
他にもピストンからパッド、スプリングプレートまで単体で購入できるみたいですね。
990 SUPERMOTO R EU 2010パーツリストはこちら。

リングシールはゴムのくせしてかなーり高いお値段

リペアキッドは片側ずつとなっており、1つ3,925円(税込)でした。
KTM杉並のECサイトから注文したので、送料やら代引き手数料で合計9,050円(税込)なり。
うーん、、、ゴムシールに9千円とは、、、、心が折れそうだ。

ブレーキキャリパーのオーバーホール方法について下調べ

っていうか、ブレーキキャリパーのオーバーホールって素人でもできるんか…?
YouTubeやブログを漁ってみる。

色々と調べてみた結果、M4のようなモノブロックキャリパーは作りがシンプルで、分解が簡単。
手間はけっこう掛かりそうだけど、作業自体はなんとかできそうだ…
もう後にはひけねぇぜ。

3つの整備に必要な主要アイテム

・ブレーキキャリパー脱着

  • ブレーキフルード
  • トルクレンチ
  • 銅のクラッシュワッシャー(内径10mm)
  • ペットボトル
  • ホース(内径4mm)
  • 養生テープ
  • ウエス
  • メンテナンススタンド
  • 8mmスパナ(キャリパーブリーダーボルト用)
  • 11mmスパナ(マスターブリーダーボルト用)
  • 12mmスパナ(バンジョーボルト用)

・オーバーホール

  • プラスチックの受皿
  • シールリング(リペアーキット 型番:69013019100)
  • キャリパーピストン脱着ツール
  • 先の尖った金属製のツール
  • 歯ブラシ
  • 紙ウエス
  • マイクロファイバーウエス
  • 薄手のゴム手袋
  • ブレーキクリーナー
  • エアダスター

今回の必要アイテムは、それぞれが大したものではないけれど、まあまあなボリューム。
以下3つの整備内容に分けれそうです。

  • 1.キャリパー取り外し
  • 2.キャリパーオーバーホール
  • 3.キャリパー取り付け

ブレーキキャリパーを取り外す整備

難易度的には一番低いと思われるこの整備。
それぞれちょっとしたコツがありそうなので合わせて解説。
フルードの出し入れ作業はサイドスタンドではかなり難しいと思われ。
事前準備としてメンテスタンドで車体を直立させる必要があります。

まずはフルードタンクからフルードを染み込ませて抜いたあと、
キャリパーのブリーダーボルトにホースを突き刺して抜いて行く。

癖で通常のエア抜きのように握ってはブリーダーボルトを緩めを繰り返していたが、
今思えばボルト開けっ放しでレバーだけ握れば早かったかも。

割と早い段階でレバーに感触がなくなり、
キャリパーにつないだホースからはフルードではなく空気が出てくるように。
これを両側に実施。
ちなみにマスター側からはフルードは抜かなくてもなんとかなりそうです。

フルードが抜けたらキャリパーを外していきたいところですが、
まずはバンジョーボルトを緩めます。
たぶんキャリパー手持ちだと力入らず厳しいです。

330mmの大型ディスクのせいか、クリアランスが本当に少ないです…
なんとかスパナをねじ込んで緩めました。(漏れない範囲で少しだけ)
作業性考えるとホイール外すのもありなのかもしれませんね。
私はズボラなのでやりたくないのですが、、、

バンジョーを緩めたらやっとキャリパーを外します。
まずはマウントボルト外しから。

ホイールの縁とバンジョーボルトとのクリアランスがこれまた少ない…
以前一度外していたのでなんとなくコツを掴んでいました。
キャリパーを前後に振ってブレーキパッドをディスクに押し付けて沈ませると、
いい感じに角度がつけられるようになります。

バンジョーボルトが邪魔をして
「ディスクからそのまま上に抜く」
ことができないので、
「手前に角度をつけて引っ張り出す」
という感覚で外しました。
320mmディスクの時は全く苦戦しなかったんですけどね^^;

ディスクからキャリパーが離れたら、最後にバンジョーボルトを外します。

フルードを抜いたとはいえ、まだホースには残っているので慎重に。
自分は紙ウエスを巻きつけながら外しました。
これでキャリパー外しは完了。
ブレーキホースの先端にはウエスを巻いて滴り防止も忘れずに。

ブレーキキャリパーオーバーホール開始

まだまだキャリパー内にはフルードが多く残っています。
YouTubeに上がっている動画などをみてなんとなく想像した結果、
作業は汚れてもいい場所で、かつ受皿の中でやった方がいいと判断。
また、ピストン脱着ツールはなくてもいけそうな感じはありましたが、
使っている方がほとんどだったためこちらも用意。

モノブロックキャリパーは一般的なキャリパーと異なり、二つに割ることができず、整備性は比較的悪め。
とはいえ割れるタイプのキャリパーも、強度管理の問題で割ることは推奨していないようですね。

まずはブレーキパッドと、スプリングプレートを外す作業から。
このM4キャリパーはブレーキピンがないタイプなので、感動的なほどすごく簡単です。

ブレーキパッドは内側に寄せて引っ張るだけ。
スプリングプレートも引っかかっているだけなのでスッと外れます。

次にピストンを外す作業。
キャリパーを傷つけないよう用意したプラスチックの受皿の上で実施しました。

用意したピストン脱着ツール。
これはデイトナ製で普通に使いやすかったです。
型番は91383。
今回は在庫の関係で見送りましたが、
モノタロウのオリジナルブランドとして同じものがかなり安く売ってるみたい。

ピストンを抜く作業は、思った通りというか、かなり硬いので結構力がいります。
意外と長さがあるので、逆側のピストンをしっかり押し込んでから作業する必要がありそうです。

なお、ピストン脱着ツールの先端は固くゴツゴツした素材となっており、
ピストン内側はどうしても傷ついてしまうかも。なんか先端に養生テープ巻いてる人もいましたが滑りそうなので直にやっちまいました。

傷つくのは内側なので使用には問題なさそうですが、ちょっと残念ですね。

合計8箇所のピストンを抜いて終了。
この時点でフルードまみれになります。。。
ゴム手袋オススメです。

ここでお風呂場に移動。
全体のフルードをシャワーで落としたら、次に装着されているリングシールを外します。
キャリパー内側に傷をつけてはならんと、個人的には一番ヒヤヒヤした作業かも。

なんか手でも外せるかも? みたいな情報があったので「オイルシールリムーバー」や「ピックツール」などの専用ツールを用意おらず。
しかしダメでした…

  • ×手で外す
  • ×爪楊枝で外す
  • ×マイナスドライバーで外す

手では全く引っかからないし、爪楊枝は折れ、マイドラも無理。
結局、先の尖ったアイスピックのような工具で外すことに成功。
専用ツールがそうであるように、
やはり先が尖っていてかつ硬い素材でないと難しいようですね。

リングシールは1ピストンにおいて大小2つ。
合計16輪のリングがハマっています。

まずは簡単そうな大きめのリングからトライ。
コツとしては、リングの側面に工具の先端を突き刺すようにして、そのまま手前に引っ張るという感じ。

小さいリングについても同様に。
大きい方と比べ全然力がいらずにさらっと取れました。
一穴目で感覚をつかんでしまえば残りはスムーズかと思います。

キャリパー、ピストン、パッド、プレート、ブリーダーボルトを洗浄する

リングシールが取れたらやっと金属だけの状態になりました。
ブリーダーボルトもとっておいた方が良さそうです。
そうしたらキャリパーを洗浄開始。
中性洗剤とお湯、歯ブラシで実施しました。

幸い汚れはそこまでなく、
パッドの黒ずみや入り込んだフルードを全体的に流して洗う感じに。
ただ、シールが入っていた溝は特に歯ブラシで入念にが良いとのこと。

次にピストンも洗っていきます。

私の場合、ピストンの方がしつこい汚れが残っていたため、
水洗い、歯ブラシでもしっかりは取りきれず、
最後にブレーキクリーナーとマイクロファイバーで拭き洗浄しました。

ブレーキパッド、スプリングプレート、ブリーダーボルトの洗浄は外に移動。
ブレーキクリーナーを吹き付けてウエスで拭き掃除しました。

ピカピカは気持ちいいですね^^

キャリパーとピストンをしっかり乾かす

キャリパーは内部構造が複雑なので、水分が内部に残りがち。
時間があればしっかり拭いた後に1日くらい置いて乾燥させるのが良さそうですね。
自分はあまり時間がなかったので、
拭き掃除の後エアを吹き、その後ドライヤーで乾かすという荒技を実施。

見た感じと振ってみても水分は取れてそうだったので良しとしましたが、これ実際はどうなんでしょうね^^;

キャリパーのリングシールの溝についた汚れをこそぎ落とす

これ後から知ったことなのですが、
キャリパーからの漏れは、リングシールがハマる溝をいかに綺麗にできるかが重要みたいです。
どうもこの溝に固形物が出来てしまい、
それによってシールがゆがむことにで漏れを誘発しているという。
この固形物がフルードなのか、アルマイトなのかわからないですが、、、

確かに私のキャリパーにも少し溜まっていました。
色は白く、かなり硬い感じです。
8つある溝のうち3箇所ほど確認できました。
いずれも面積は狭く、直径1〜2mm程度な感じ。

痛みが進行している場合は、この溝周りがすごく汚くなるようです。
こういった、ほじくる専用ツールも出ていたりします。
しかし形状的にモノブロックだと入らなそう…。

今回、この固形物がそこまで硬いものだと知らず、
綿棒を使って掃除をしていました。

ある程度は削ることはできたのですが、全部は取り切ることができずじまい。
今思うと、溝の清掃はマイナスドライバーなど硬いツールでこそぎ落としておくのがベストだったと思います。

新品のリングシールをはめる

溝清掃まで済んだらキャリパー清掃は全て完了。
新しいリングシールをはめていきます。はめる作業については手作業でOK。
写真は新旧の比較なんですが、あんまり痛んでなさそうではありましたね。。。
若干、弾力は違うような、、、といったわずかな違いでした。

リペアキットには専用のグリスが付属しており、アッセンブリングフルードと呼ばれるものらしいです。
なんでもブレーキフルードとの相性はバッチリなんだとか。
ちなみにワコーズの「ラバーグリス」もいいらしいですね。

今回はこのアッセンブリングフルードをリングに満遍なく塗って、はめ込んでいきます。

初めはちょっと苦戦しましたが、
こちらも慣れればそんなに難しい作業ではありませんでした。
気持ちいい感じで「パチッ」とはまってくれます。

どうやらやり方をミスると一部裏返しではまってしまうことがあるらしいので注意。
全部はめ終えたら一通りチェックしておいた方がよさそうです。

ピストンをキャリパーに戻す

調べたのですが、ピストンに塗るべきケミカルは、どうやら正解がないらしく、個人差がありまくるのが気になるところ。 最低でも以下の4つの方法が見つかりました。

  • ・メタルラバーを使う
  • ・ラバーグリスを使う
  • ・シリコングリスを使う
  • ・フルードをそのまま塗る

どれがいいねん!って突っ込みたくなるのですが、
どれでもいいのかもしれませんね。。。。
自分はそのままアッセンブリングフルードを塗っておきました。

キャリパーにピストンを戻す作業も手で行います。
その前にもう一度、キャリパーの穴にしっかりフルードで濡れているかチェックした方が良さそうです。
ここの密着感が大事ですので、部分的に乾いてしまっていると漏れの原因にもなり兼ねるそうで。

しっかり垂直になることを確認しながら慎重に押し込んでいきました。
あまり力を入れすぎると、「ストン」と奥まで入り、キャリパーの壁にぶつかりそうになるので注意。
挿入当初はけっこうな力がいるのですが、一度入ってしまえば軽い力でもススっと入ってくれます。

ブレーキパッドとスプリングプレートを取り付ける

取り外しも簡単でしたが取り付けも簡単です。
まずはスプリングプレートを戻します。
これは向きがあるので注意。
プレートにある矢印と、キャリパーにある矢印が同じ方法を向くように取り付けます。

そしたらパッドをグイッとはめるだけ。
一応、ブレーキパッドグリスも塗っておきました。これはピストンが当たる場所だけに薄めでいいそうです。

最後にブリーダーボルトを取り付けたら、これにてオーバーホールは終了!
なんとも長い作業であった…
車体にキャリパーを戻します。

キャリパーをフロントフォークへ取り付ける整備

取り外しと逆の手順でフロントフォークに取り付けます。

ここでの注意点は、バンジョーボルトに新しい銅ワッシャーを使用すること。
ブレンボは内径10mm
今回購入したACTIVEのは、多く入ってるし安くていい感じ。
基本的に銅ワッシャーは潰れることで密着させるので再利用不可とのことです。これが原因で漏れたら嫌だしね。
バンジョーボルトはまずは仮締めしておきます。

次にマウントボルトにモリブデングリスを塗ります。ワークショップマニュアルにそのような指示あり。
なんでもしっかり締め付けができるようにするためらしいです。

締付トルクは45N・m ± 5%の範囲に収めること。
重要部品なだけにきちんとトルク管理して締め付けます。

最後にバンジョーボルトの本締めを行います。ブレーキホースが動きがちなので手で押さえて締め付けます。
付けはスペースなく大変でしたが、なんとかしまったはず。
ここではトルクレンチが使えなかったので手トルクです。

フルード通し&エア抜き作業

キャリパーが取付が終わったら、フルードを通していきます。
ブリーダーボルトに緩みがないかチェックすることも忘れずに。

タンクにフルードを入れます。
自分はbremboのLCF600プラスを使用しています。
理由は色がかっこいいから(笑)

黄色というか金色っぽい色をしているので、タンクから見える液体の感じがすごくいいんですよね。
性能面はよくわからないのですが、
どうやら普通のDOT4フルードと比べるとかっちり感が出るらしいですね。

それではエア抜きをやっていくのですが、今回のようにフルードを抜ききってしまうと、通すのは大変です。

自分は注射器や専用の吸引機(ブレーキフルードブリーダー)を使用しなかったため、シコシコとブリーダーボルトから一般的なエア抜きをしました。
順番はマスター→キャリパーが良いとのこと。

マスター側だけでもまずは通したかったですが、最初は全然通ってくれない。。。
なので、マスターをある程度実施したら、次にキャリパーの片側、反対側と、ローテーションしながら辛抱強く実施しました。

自分の場合は1箇所で数十回レバーを握り、2ローテーション目でレバーに感触が出てきて、なんとか通ってくれました。
吸引機を持っていると楽みたいですが、根気よくやれば一般的な道具でもいけちゃいます。
タンクにフルードを足して完了です。

最後にブリーダーボルトに残ったフルードをウエスを細くとがらせて吸わせておくと、
垂れることがなくて良いとのこと。面倒ですが毎回やっています。

これにて作業は完了!でももうひと工夫すべし

今回、キャリパーからは完全にフルードが抜けていた状態なので、もう少し慎重に様子を見るのが良いみたいです。
ブレーキレバーに輪ゴムとかしっかり固定できるものを巻いて、圧を長時間掛けておくのがいいと思います。
そのまま一晩くらい寝かして様子見るのが吉。時間的には8時間くらいですかね。
ちなみに私は適切なものがなかったので養生テープでがんばりました(-。-;

こうする事によって、細かいエアが抜けてフルードタンクから出てくれるそうです。また、じつは作業ミスがあり、漏れが発生している場合でも事前に気づく事ができます。

実は数日後に漏れが再発していた

整備完了当初は、一晩寝かすどころか何もせずそのまますぐテスト走行へ。問題ないように思えたのですが、レバーの握りが以前より柔らかかった事、制動の効きが少し弱かった事が気になっていました。
具体的には、ごく一般的な油圧タイプの握り心地くらい。というのもオーバーホール前は、もうちょっとグニッと弾力ある感じの握りごたえだったんです。フルードがLCF600プラスだからでしょうか?
なので、明らかな違和感というよりかは「オーバーホール仕立てだし感触変わったのかな?」くらいに軽く考えていました。

そんな感じだったので「よし、治った!」と安心してたのですが、数日後、今度は逆側のキャリパーから滲みが発生…
しかも同じキャリパー下側の位置からでした。

なに〜〜〜(´д` ;
発見した当初はひどく落ち込みましたorz

  • ・オーバーホールミスった?
  • ・実はピストンがだめになってる?
  • ・もしくはキャリパー本体がだめ??

いずれもハッキリとした結論が出せず、悩みまくる日々。
事例をこれでもかと調べた結果、先ほどの「一晩寝かし」が良い事との情報を入手。さっそくやってみると…

なんと、けっこうな大粒で漏れているではないですか!?
ぐっ、、ぐは…_:(´ཀ`」

絶望の中、ついに原因を究明か??

結果的に漏れは治ったので本当に良かったのですが、悩んだ時間と色々保険かけてパーツを購入したためお金も余計にかかるという結果に…( ;∀;)

原因は以下の2つが考えられました。

  • 1.ブリーダーボルトがしっかり絞めれてなかった。
  • 2.オーバーホール後すぐのためアタリが出てなかった。

1は確実でした。
「んな、初歩的な…」と思ったあなた、ちょっと待ってくれ!笑
もちろん漏れた当日にチェックしたのですが発見には至らなかったんです…
長時間圧力をかけてようやく数的もれるレベルなので、本当にごく僅かに漏れていたのだと思われます。

おそらく結果から考えるに、フルードがしたたるくらい下側に溜まる頃には、ブリーダーボルト周辺は乾いていたのかと…だから触っても分かりませんでした。
たまたま走行後、すぐに漏れ出たフルードが確認できたため、その汁をたどる事で判明しました。

2については疑惑レベルです。
ピストン下側をじっくり触るとうっすら水滴がついていました。
どうもオーバーホールをやってからすぐに一晩寝かすと、ピストン側から少し漏れが出る事があるそうです。アタリが出ていないというか。
そして何度か寝かす事でフィット感が強まり、漏れが収まるという説がありました。(自分は経験なさすぎて、あくまで説としかいえないのですが…)

結局ブリーダーボルト漏れが確定したので、もう一度しっかりエア抜きして、ブリーダーボルトを慎重に締めて一晩寝かしを実行。

自分の場合、このタイミングで一晩寝かしは3度目。そのおかげか、漏れはピタりと止まりました。
や、やっとか…!( ;∀;) 長かったぜ……
結局1ヶ月くらい悩むという(苦笑)

オーバーホール後すぐに一晩寝かしておけば問題なかった説が濃厚

そもそも元から寝かしておけば早期発見が出来た説が濃厚なんですよね。
なんか不安だったからブリーダーボルトとピストン買っちゃったよ!
ちくしょう部屋にでも飾るか……

やっぱ経験値って大事だなぁ…
と痛感したキャリパー整備の話でもありました。

※続きがあります。

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2 件のコメント “【実践】ブレーキキャリパーオーバーホール-brembo M4 モノブロックキャリパー”

  1. ナナナ より:

    めちゃくちゃ大変な作業でしたね…笑
    ducatiの整備でここまで細かい所まで写してくれてる所ここしか見たことないです笑
    今年もよろしくお願いします!

    • Avatar photo パタロウ より:

      ありがとうございます!
      大変うれしきお言葉です(/ _ ; )
      今年もよろしくです!

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